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風邪の予防には手洗いうがいを熱心にしすぎないこと
2019.03.29更新
インフルエンザや風邪予防に「手洗いとうがい」が
推奨されています。それは手や喉に付着した細菌や
ウイルスを体内に入れないように予防するためです。
でも石鹸やうがい薬を使わず通常は水洗いで十分です。
私たちの体には「常在菌」という、さまざまな菌が
すんでいます。これらの沢山の菌が私たちの免疫力を
高め、体を守ってくれています。ところが、手洗い時、
石鹸で1回洗うと皮膚常在菌の90%が洗い流されます。
残った10%の菌が頑張って増殖して元のよい状態に
戻るには、なんと12時間もかかります。
ですから、1日2回までは石鹸を使ってもよいですが、
それ以上はいけません。特に薬用せっけんは常在菌を
皆殺しにするからです。こうなっては12時間では元に
戻りません。
この結果、皮膚常在菌は脂肪酸の皮膚膜を作れ
なくなり、角質層にすきまができ、皮膚はカサカサ
状態になります。
このカサカサ肌にウイルスやアレルゲンがつきやすく
なります。
最近はうがい薬にも強い殺菌作用入りのものや口腔
ケア製品も広く出回っています。これらを習慣的に
使っていると粘膜を傷つけてしまう恐れがあります。
しかしこうした殺菌剤が腸の中に入っていくことで
腸内殺菌たちはダメージを受け、著しく減って
いきます。そして免疫力が低下します。
手や喉、皮膚に多種多様な菌群が育っていれば
1つの菌だけが猛威をふるうことは難しくなります。
ですから、普段の手洗いには石鹸は不要、流水で
10秒も洗えば手についたウィルスは流せます。
うがいだって水で十分です。